実は、無垢の木の家はメンテナンスが楽?!その理由4つ。
無垢の木は「傷や汚れが付きやすく、メンテナンスが難しい」というイメージがありますが、本物の無垢の木はメンテナンスが楽だといわれています。なぜメンテナンスが楽だといわれているのでしょうか。
傷が目立ちにくい、修復できる
木の品種によって傷つきやすさは異なりますが、無垢の木は集成材や合板などに比べると柔らかく傷つきやすいといわれています。
実際、無垢の木は傷がつきやすいのですが、合板のように「表面に傷がついて性質のことなる芯材が露出する」というようなことがないため傷がついてもあまり目立ちません。
また、木は水分を吸うと膨らむ性質があるため、軽微なへこみなどはスチームアイロンを使ったり、濡れたティッシュを置く、軽く削るなどして修復することが可能です。
塗装剥げしない
合板やクッションフロアなど表面塗装を施している素材の場合、摩擦などで塗装が剥げるとその部分がくすんで見た目が悪くなります。綺麗な見た目を維持するためには小まめに塗装をしなければならないなど、メンテナンスの頻度も多くなります。
一方、オイル塗装や無塗装の無垢材は塗装剥げする心配がありません。表面をウレタン塗装で仕上げた場合は塗装剥げを起こしてしまいますが、オイル塗装や無塗装の場合は拭き掃除などで繰り返しこすっても見た目が損なわれず、美しい状態を保つことができます。
オイルメンテナンスは任意でいい
無垢の木をオイル塗装で仕上げると汚れや傷から素材を保護できるとともに艶が出て美しい仕上がりとなりますが、時間が経過すると空気中に油分が蒸発してしまいます。
この失われた油分を補うために行うのが「オイルメンテナンス」ですが、オイルメンテナンスは手間がかかって難しいため、無垢の木のメンテナンスが大変といわれる要因となっています。
しかし、無垢の木の中にはオイル塗装をしていない「無塗装」の木があることからもわかる通り、オイルメンテナンスは必ずしなければならないというものではありません。
オイルメンテナンスをする・しないはもちろん、どの程度の頻度で行うかも任意で決めることができるため、手間もコストも意外に少なくすみます。
水ぶきできる
無垢の木は水分に弱いことから「水ぶきできない」というイメージがありますが、実際は水ぶきをしても問題ありません。
ただし、水分が多すぎるとシミになってしまうため、水ぶきするときは固く絞った雑巾などを使う必要があります。実際、水ぶきすることで皮脂などの汚れもとれ、肌触りがよりさらさらするのがわかります。
水をこぼしたときなどもすぐに拭き取ればシミになる心配はありません。
まとめ
手入れが難しいイメージがある無垢の木ですが、木の種類によっては傷がつきにくい・目立ちにくく、オイル塗装や無塗装であれば塗装剥げによる色ムラが起こる心配もありません。
普段の掃除は掃除機やドライタイプのお掃除シートなどで十分、一般的なフローリングなどの手入れと大きな違いはありません。
水分や湿気に注意する必要がありますが、きちんと管理していればカビやダニにも強いため、長期的に見るとメンテナンスが楽といえるでしょう。