無垢材の家、梁を見せる?見せない?そのメリットとデメリット。
無垢の家で木の味わいを楽しみたいという方に人気なのが、天井の梁を覆わずに見せる「梁見せ天井」です。昔ながらの日本家屋やおしゃれなカフェなどで見かける梁見せ天井に憧れる方は少なくありません。
しかし、梁を見せない天井が普及しているのにもそれなりの理由があります。
梁を見せる場合と見せない場合、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
梁を見せる、メリットとデメリット
天井の梁を見せるメリットは、なんとっても見た目のよさです。梁が見えることで空間にメリハリが生まれ、部屋全体がおしゃれな雰囲気に仕上がります。木の風合いを楽しむことができるため、無垢の家を建てるなら梁を出したいという方は多いでしょう。
また、天井が少し高くなるため開放感があり、通気性や明るさもアップします。梁にハンモックやブランコを設置するなど、梁を利用できるのもメリットです。
しかし、天井と梁の間に空間があると埃がたまるなど掃除の手間が増えるだけではなく、無垢材の場合は経年劣化でヒビなどが入って見た目が悪くなる可能性があります。
梁に使用する木材の見た目にこだわるとコストがかさむのもデメリットです。
また、天井が薄くなり、空間の容積が広がることで冷暖房効率の低下や防音性の低下がおこり、それに対処するために防音材やシーリングファンの設置などのコストが増えます。冷暖房効率も下がるため、光熱費がアップする可能性があります。
さらに、エアコンや照明などを設置しにくいという問題もあります。
梁を見せない、メリットとデメリット
梁を見せない通常の天井は電気の配線を自由に這わすことができるため、照明の種類や位置などの自由度も高くなります。梁の上に埃がたまったり、経年劣化が気になったりといったこともありません。
天井に厚みがあるため、梁見せ天井よりも防音性が高くなります。
しかし、無垢材のよさを感じたいという方は少々物足りなく感じるかもしれません。天井が少し低くなるため、天井の色などによっては圧迫感を感じたり、暗いと感じるかもしれません。
まとめ
梁見せ天井にはデメリットがあるものの、天井と梁の間に空間を作らなれば掃除の手間は増えず、防音性などはコストをかけることで解消可能です。選べる照明の種類や設置場所などの自由度は下がってしまいますが、見た目の解放感や木の風合いを楽しめる、梁を利用できるといったメリットがあるため、費用に余裕があるなら採用を検討してもよいかもしれません。