床は車椅子でも傷つきにくいナラ材など、バリアフリーの無垢の家を建てる際のポイント5つ。
無垢材を使ったこだわりの家を建てるなら、生涯安心して暮らせる家にしたいと考えるのは自然なことですが、老後も安心して暮らすためにはなんといっても「バリアフリー」を意識することが重要です。
バリアフリーの無垢の家を建てるには、どのようなポイントを意識すればよいでしょうか。
廊下や間口は広めに設計
高齢になると車椅子で生活しなければならない可能性があるだけではなく、介助者と並んで歩かなければならない、手すりを設置しなければならないといったことが想定されます。一般的な住宅に採用されている廊下幅や間口の大きさでは、車椅子などで利用しにくい、利用できない可能性があります。
さらに、リフォームで廊下幅や間口を拡張したくても不可能であったり、大規模なリフォームが必要になったりすることがあるため、あらかじめ広めに設計しておくとよいでしょう。
仕切りは少なく間取りはシンプルに
扉や壁で空間を区切ると、プライバシー性を確保したり、空間を使い分けやすいといったメリットがありますが、扉の開け閉めに手間がかかる、動線が長くなりがちといったデメリットがあります。
高齢になるとこのデメリットを感じやすく、生活の負担が大きくなってしまいます。扉や壁などの仕切りを極力減らし、シンプルな間取りにすることで動線を短めに作るとよいでしょう。
家具や建具は使いやすさ重視で
吊戸棚や背の高い収納棚などがあると収納量は多くなりますが、高齢になると使いづらくデッドスペース化してしまったり、品物の上げ下ろしのために体を傷めたりする可能性があります。棚などは無理に手を伸ばしたりしなくても使える高さ、車椅子を想定して低めに作っておくとよいでしょう。
また、室内の扉は開け閉めのために後ろに下がる必要がある開き戸ではなく、引き戸がおすすめです。
下にレールがない「上吊り戸」であれば、掃除が楽でレールにつまづく心配もありません。
車椅子を想定する
足腰への負担を考えると床は柔らかい方がよいと言えますが、車椅子を使用する場合、柔らかい床だと傷やへこみなどがつく恐れがあります。
ナラ、オーク、バーチなど硬い木材を選ぶとよいでしょう。
また、トイレや浴室、洗面所などは車椅子での利用を想定して広めに作っておきましょう。洗面台などは低めに作るほか、オストメイトなどを想定してトイレにシャワー施設を作ってもよいでしょう。
ホームエレベーターも検討
二階建て以上の家を建てるならホームエレベーターの設置を検討してもよいでしょう。特に、三階建ての場合は三階部分がデッドスペース化するのを防ぐことができるため、前向きに検討したいところです。
まとめ
30代や40代など比較的若い年代の方にとって、高齢になってからの生活はイメージがしにくく、バリアフリーの家を建てるといっても具体的にどう取り組めばよいかわからないことが多いのではないでしょうか。
そんな時は、バリアフリー住宅の施工実績が豊富な業者と相談しながら設計すると、将来も安心できる家を建てることができます。
バリアフリーの無垢の家を建てたい方は弊社にご相談ください。